T&Iアソシエイツの田中です。
新しい環境への適応が難しい季節。大型連休が終わったこの時期、多くの企業で社員の心の健康に関心が集まります。うまく順応できず、心の病を患い、離職につながってしまうのは誰もが避けたい事態です。
今回はメンタルヘルスと職場の物理的な環境について、音楽業界で活躍する2人のアーティストを事例に考えます。
ロックバンド、サカナクションの山口一郎さんは心の健康問題に直面しました。山口さんは先日の「NHKスペシャル」でうつ病に苦しみながらも復帰を目指す姿を見せてくれました。番組で映し出された彼の部屋は、黒とモノトーンでまとめられ、楽器や機材に囲まれた集中できる環境でしたが少し無機質な印象も与えました。
一方、心の病を経験したことでも知られるSEKAI NO OWARI Fukaseさんは先月、NHKの音楽番組「SONGS」に穏やかな表情で出演されていました。番組では、バンドメンバーと共に音楽制作の拠点とするシェアハウス、リニューアルされた「セカオワハウス」が紹介されました。自然を感じさせる寛いだ雰囲気の空間が画面に映し出されました。緑豊かで遊び心のある環境はメンタルヘルスを保つのに効果的です。
最近では、物理的環境が働く人のメンタルヘルスに与える影響が注目されており、創造的な企業、特にスタートアップ企業はその整備に積極的です。カラフルで遊び心のある環境が社員の創造性とチームの結束を高めます。
組織のリーダーとして、読者の皆さんは職場の安全管理に責任を持っています。オフィスに観葉植物を置く、子どもの絵を飾るなどの工夫は職場の物理的環境を改善します。
さらに、これらの物理的環境を活かし、より豊かな人間関係を築いてチーム力を高めることもできます。
T&Iアソシエイツではアートを使った心理的安全性を高めるワークショップ型研修を提供しています。社員の離職防止や円滑なコミュニケーション、創造的なチームづくりにぜひお役立てください。